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広範な加工領域で高能率加工を実現する
次世代超硬ドリル「アクアドリルEX」を市場投入する

2008年10月14日
株式会社不二越

 ナチ不二越は、多様な被削材と切削条件に適応し、安定した高精度・高能率加工を実現する次世代超硬ドリル「アクアドリルEX」を開発し、2008年10月21日より発売を開始する。
 アクアドリルEXは、住友電工ハードメタル(株)と共同ですすめてきた切削性能や切りくず排出性に関する研究をベースに、基本的な設計思想を共有して商品化した。
 なお、超硬ドリルの分野では、初の共同開発商品となる。

1.開発の背景
 切削加工の分野では、環境問題への配慮から、
  • 高能率加工・サイクルタイム短縮による消費電力の低減
  • ドライ加工・MQL加工による切削油剤の削減
  • 加工機械の小型化、省エネ・省スペース化 というニーズが高まっている。
 これに対し、「アクアドリルEX」は、切削抵抗の低減と切りくず排出性を両立させた新しい刃先形状を採用することにより、広範な被削材や小型化・低剛性化がすすむ加工機械に適応し、安定した高能率加工を実現する。
  また、新開発の“アクアEXコート“を施し、ドライ加工への対応やウェット加工での高速性能を一段と高めるなど、環境負荷の低減に貢献する。
2.アクアドリルEXの特長
(1)  切りくず排出性を大幅に向上
新開発のJ字型断面形状のフルート設計を採用し、切りくずの分断性・排出性を大幅に向上。高硬度・難加工材から切りくずトラブルが発生しやすい軟鋼まで、信頼性の高い加工を提供する。
(2) 切削抵抗を低減し加工の安定性を高める
独自のシンニング形状により、食い付き性を高め、切削抵抗を低減。薄肉の被削材や小型・低剛性の加工機械においても安定した切削性能を発揮する。
(3) 高速性能を追求した新開発の“アクアEXコート”を採用
多元系Al-Cr-Si系コーティングの表層に特殊潤滑機能膜を施し、潤滑性と耐熱・耐摩耗性を向上。ドライ加工への対応とウェット加工の高速化、長寿命化のニーズに応える。
3.ラインナップと販売価格
適用加工深さにより、スタブ、レギュラーの2タイプをラインナップ。
  • 寸法範囲   直径:φ2.0〜16.0
  • 価格レンジ  アクアドリルEXスタブ  :6,650〜20,900円 
             アクアドリルEXレギュラー:7,870〜24,300円
4.売上目標
初年度:15億円 、2011年度:30億円(アクアドリルシリーズ全体)
以上
問い合わせ先 (株)不二越 機械工具事業部(工具)
TEL 076-423-5108(直通)
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