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動き自在 7軸“腕”ロボット「プレスト MR35・50」と、
“パワフル&コンパクト”多目的ロボット「プレスト MC35・50・70」を市場投入

2009年8月10日
株式会社不二越

プレスト MR50

動き自在 7軸"腕"ロボット
プレスト MR50

プレスト MC50

"パワフル&コンパクト" 多目的ロボット
プレスト MC50


ナチ不二越は、7軸構造で自在な動作を可能にした中可搬ロボット「プレスト MR35・50」と、パワフルでコンパクト、動作範囲の広い6軸ロボット「プレスト MC35・50・70」を開発し、7月から販売を開始した。

昨年市場投入した軽可搬(20kg)の「プレスト MR20」、「プレスト MC20」のラインアップを中可搬(35〜70kg)の領域まで拡充することで、搬送、組立、機械加工など多彩な工程のロボット化を推進し、産業機械分野をはじめ広く市場を開拓する。

*プレスト MRシリーズ:7軸“腕”ロボット、MCシリーズ:6軸“パワフル&コンパクト”ロボット

1.ナチ不二越のロボット事業の特長

(1) ものづくりの分野でつよみを発揮

当社のロボットは、機械加工や機能部品事業で培ってきたメカニカル技術、制御技術を活かし、溶接や搬送、加工など、ものづくりの分野で世界トップクラスの性能とマーケットシェアをもっている。

(2) 多様な用途・ニーズに応える

作業の効率化、自動化(少人・省力化)、品質向上等の観点から、ものづくりの分野でロボット需要が拡大。これまでメインであった溶接、搬送用途に加えて、機械加工や組立、パレタイジングなど、より複雑で多様な作業がロボットに求められる。こうしたニーズに応えるため、当社は、1) 高機能なロボット本体、2) ハンドやセンサーなど要素技術、3) 高度なアプリケーションの開発にとり組んでいる。

(3) グループ内の各工場・工程で培ったアプリケーション技術・ノウハウを提供

切削工具、ベアリング、油圧機器、特殊鋼など社内の生産ラインにおいて、自社製ロボットを積極的に導入(約300台)し、生産性と品質の向上を推進する中で、アプリケーション技術・ノウハウを蓄積。今回開発したプレストシリーズも社内で先行導入し、テスト、改良を重ね、高度で多彩なアプリケーションへの対応を可能にした。


2.プレスト MC35・50・70の特長

(1) コンパクトな設置スペースに広い動作範囲

新プラットフォームの採用とモータ・減速機の最適化により、同可搬の従来機に比べ、ロボットの全幅を30%、フレーム干渉半径を40%縮減する一方で、前後ストロークを20%拡大。ロボット設置におけるレイアウトの自由度を飛躍的に高めた。(MC50:全幅595mm、フレーム干渉半径360mm、前後ストローク1592mm)

(2) 大きな手首トルクで最大70kgまでハンドリングが可能

ロボットの先端部(手首)のトルクを従来機に比べて約1.4倍に増強。既存の35・50kg可搬に加えて、70kg可搬をシリーズに加えることで、多種多様なワークをより遠い位置まで、自在にハンドリングすることを可能とした。

(3) 高い実用性

2系統のエア配管を装備し、多彩なアプリケーションに対応可能。また、サーボモータ駆動のツール用配線を内蔵化することにより、周辺機器との干渉が無く、ロボットレイアウトを容易化。


3.プレストMR35・50の特長

(1) より複雑な動作を可能にする7軸“腕”ロボット

プレストMC35・50の特長に加え、下腕部に1軸追加し7軸構造とすることで、より人間の「腕」に近い複雑な動作を実現した。とくに、工作機械へのワークの着脱では、機械側面からの回り込み作業が可能になり、機械の操作性や、段取り・保全等の作業性の向上、機械間の省スペース化を実現する。


4.今後のとり組み

(1) 販売体制を強化

  • 工具やベアリングなどナチ商品の流通網(約3,000社)を活かして、中小口需要を掘り起こす。
  • ナチシステム会(国内25社、海外25社)メンバーとタイアップし、システム対応力を強化。
  • 工作機械メーカーや代理店などのプライベートショーへ参画。

(2) 売上目標(2010年)

  • プレスト MR35・50、MC35・50・70:年  500台
  • プレスト MR、MCシリーズ全体 :年1,000台

(3) 本体価格

  • MR50:620万円
  • MC50:460万円

PDF プレスト MR35/50のカタログはこちら

PDF プレスト MC35/50/70のカタログはこちら

以上
問い合わせ先 (株)不二越 ロボット事業部・企画部
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