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CFRP加工用ドリル「クリスタルダイヤコートクリスタルダイヤコートドリル ドリル」を新発売

2011年9月28日
株式会社不二越

 (株)不二越は、CFRP加工用ドリル「クリスタルダイヤコートクリスタルダイヤコートドリル ドリル」を新発売する。これにより、新興国を中心に需要が拡大する航空機分野で、機体の生産性の向上に貢献する。

1.拡大するCFRP需要

 近年、航空機産業が進展する中、機体の軽量化と耐久性向上のため炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRP)に注目が集まり採用が拡大している。更に、自動車分野においても、燃費向上を狙いとした車体の軽量化ニーズが高まっており、CFRPの採用が検討されている。

 しかし、CFRPは加工面において、以下の問題点があり、難削材に位置付けられている。

  • 炭素繊維の硬度が高いため、切削工具が早期に摩耗する
  • 樹脂強度が低いため、層間はく離(樹脂部の剥がれ)やバリが発生しやすい
  • 樹脂の耐熱温度が200℃と低く、加工スピードを上げられない

 当社は、このような問題を克服するため、耐摩耗性の向上と切削抵抗の低減を両立するクリスタルダイヤコートクリスタルダイヤコートドリル ドリルを開発し、市場投入する。

2.クリスタルダイヤコートクリスタルダイヤコートドリル ドリルの特長

(1) 新開発の超硬質皮膜「クリスタルダイヤコートクリスタルダイヤコートドリル」を採用

ダイヤモンド結晶中の不純物を低減して結晶性を高めることで、従来のダイヤモンドコーティングよりも優れた耐摩耗性を有し、従来品と比較して3倍以上の長寿命を実現する。

(2) CFRPの加工に適したドリル形状

CFRPの層間はく離やバリの生成メカニズムの解析をもとに、ドリルの切削抵抗(直進方向と回転方向の抵抗)の低減をねらいとした、強ねじれ角と新発想の外周刃(3番逃げ角を外周側に施した)により当社独自の刃先形状を開発、切れ味を大幅に向上した。層間はく離やバリの発生を抑えることで、高品位な穴加工を実現する。

あわせて、シンニングおよび溝形状の最適化で、切りくずの排出性を高めることで、ドリル中心部の耐欠損性と切削抵抗の低減を両立する。

3.豊富なサイズラインナップ
外形
  • Ø2.0mm 〜 13.0mmの範囲でØ0.1mm刻みの110サイズ
  • Ø1/8 〜 1/2"(インチサイズ)の7サイズ
4.発売日および売上目標

発売開始:2011年10月21日(9月29日から開催されるメカトロテックジャパン2011に出展)
売上目標:2012年度に2億円/年、2015年度に5億円/年を目指す

ご購入に関するお問い合わせ先
(株)不二越 工具事業部
TEL:076-423-6186 FAX:076-493-5221

クリスタルダイヤコートドリルの製品ページはこちら

以上
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