IR情報

決算短信

2005年11月期決算発表にさいして(富山商工会議所で)

配当7円

これまで、経常利益50億円ていど、配当も最高で6円。過去に「6円の安定配当をしていく」とアナウンスしており、自らの枠をつくっていた。
 今回7円とし、不二越が、これまでとは違う企業に成長しつつあることをアピールした。これまでの利益50億円前後、配当も6円止まりというイメージを払拭したい。配当性向30%ていどをめざす。7円は、あくまで、より高い目標2桁への通過点と思っている。
 不二越は、新しいステージに入っている。2005年は大きな転換期、新しいステージへの入り口になった。工具から工作機械、機能部品、材料までを手掛ける当社の事業が、それぞれにシナジー(相乗効果)を発揮し、内外のカスタマーから評価をもらったと受け止めている。この「ナチビジネス」そのものが、不二越の成長軌道を形づくったと言える。
 お蔭さまで、取材依頼も増え、投資家の皆さんとの付き合いも増えている。

中期経営計画

皆さま方と個別に話をすると、中期の目標値はまだかと、せき立てられている。当面、営業利率10%、配当10円をめざす。以前にも話をしたが、たとえば経常利益150億円を目標として設定し、V150というスローガンを掲げるのは好きではない。経営において20世紀型の教科書は、もはや通用しない。現状延長の数字を積み上げて、それを各事業分野に振り分けることに何の意味があるのか。現場はその数字を追うがあまり、足許を見失う恐れが出てくる。積み上げた数字を議論しても仕方がない。当社は3本足打法だから、ある分野が不調でも、別の分野が好調ということもありうる。
 経常増益は、2002年度から4期連続。2006年度も2桁の増益を達成したい。利益を確実に確保し、営業利益率を上昇させる。2005年度の営業利益率は7.5%。2006年度は8.0%にのせることが出来ると見ている。
 ひきつづき、自動車・産業機械分野にまたがって、基幹となる分野で展開している、当社の「複合・連環型」の強みを発揮していく。当社の売上高の構成は、自動車向けが50%、産業機械40%、電気・電子10%という3本軸。いまの好況な自動車産業を支えているのは、ロボット・工作機械・射出成形機などの産業機械であると言ってよい。この産業機械分野において、当社のポジショニングをしていく。
 個別の数字そのものよりも、不二越のポジションを理解していただきたい。

設備投資

  2006年度は、富山事業所にあるベアリング工場とブローチ工場、東富山事業所では軸受精密プレス工場など、総額140億円ほどを充てていく。2007年まで、140億円の水準。向こう3年間で400億円を充てる。
 有利子負債は連結ベースで400億円台となり、かなり圧縮してきた。今後も減らす努力はするが、積極的に設備増強をすすめており、2006年度は数十億円ほどふくらむ。キャッシュフロー経営に拘らない。思えば、2002年から、やせ我慢をして設備投資してきたことが、いま、結果に表れてきている。
 ここへきて、航空機の需要が増え、当社の戦略商品の一つであるブローチ(精密工具)の需要が増している。戦略商品については、早めに設備投資をしかけ、生産力を増強してきた。リスクを恐れていては、企業は成長できない。
 生産力を強化していく。自社のロボットを積極的に当社の生産ラインに採り入れ、現在150台の使用から、当面300から500台までに引き上げたい。売上高について、2006年度の伸び率予想は4.5%と低いが、工場はフル稼働の状況。2007年後半から、設備投資効果で、伸び率がもう少し上がると見ている。