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CBNボールエンドミル『モールドフィニッシュマスター』を開発、発売

2006年4月7日
株式会社不二越

 株式会社不二越と、住友電工ハードメタル株式会社(本社:兵庫県伊丹市、代表取締役社長:倉阪克秀)は、工具刃先素材にCBN(立方晶窒化硼素)を用いたボールエンドミル「モールドフィニッシュマスター」を協同開発し、5月10日より販売を開始する。

1.両社のとり組み

 不二越と住友電気工業(現、住友電工ハードメタル)は、1999年に工具事業について包括的な業務提携を行ない、商品開発から製造・販売・サービスまで、広範な領域で協力関係を深めてきた。 とくに、商品開発面で大きな成果をあげており、超硬エンドミルの協同開発製品である「GS MILL」シリーズに続き、今般、CBNボールエンドミル「モールドフィニッシュマスター」を協同開発した。

2.協同開発の背景と商品の特長

 鍛造用金型をはじめとした高硬度の金型の製造工程においては、従来、彫り込み加工後に熱処理し、仕上げ加工を行なっているが、近年、工程短縮をねらいとして、熱処理済みの高硬度金型材料を、直接エンドミルで彫り込む加工方法(直彫り加工)が注目されている。
  今回開発したモールドフィニッシュマスターは、高硬度金型材の直彫り加工において、超硬コーティング品の4倍以上の長寿命を実現し、さらに、高精度な仕上げ加工を可能にした。また、優れた加工面粗さの実現により、後工程となる磨き作業工程を大幅に短縮した。
モールドフィニッシュマスターの主な特長は以下の通りである。

  • 耐欠損性に優れた独自CBN材種の採用と、最適な刃先形状により、高硬度金型材の加工において、従来超硬品比3倍以上の高能率化と4倍以上の安定した長寿命を実現。
  • R精度±5μmの高精度切刃により、金型の高精度仕上げ加工を実現。
  • 優れた加工面粗さで、金型の磨き工程を50%以上短縮。
  • プレハードン鋼や高硬度鋼などの、あらゆる金型材に対応。
  • 寸法範囲:R0.2〜R1.0mmの5寸法、シャンクサイズφ4、φ6mmの2種類
          合計10アイテム
  • 売上目標:初年度1億円(両社合計)
  • 発売時期:2006年5月10日
以上
問い合わせ先 (株)不二越 機械工具事業部(工具)
TEL 03-5568-5260(直通)
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