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エンジニアリング新会社「(株)ナチツールエンジニアリング」を設立し、
切削工具の再研削・再コーティング事業を強化する

2009年5月
株式会社不二越
1.新会社「(株)ナチツールエンジニアリング」の概要
新会社名 (株)ナチツールエンジニアリング(NACHI TOOL ENGINEERING Co., Ltd.)
資本金 20百万円 (不二越100%子会社)
所在地 ( 本  社 ) 富山市不二越本町一丁目1番1号(不二越 富山事業所内)
(事業拠点) 富山テクニカルセンター: 同所
東日本サービスセンター: 神奈川県綾瀬市早川2696-15
  ナチエンジニアリング内
設立 2009年5月14日
人員 約 30名でスタート
事業内容 切削工具(ラウンドツール、精密工具)の再研削・再コーティング、
コーティング受託加工、試作、試削りなど

2.切削工具に関する市場のニーズ
  • 昨今、資源の有効利用やコスト削減等の観点から、摩耗により精度が保証できなくなった切削工具に対して、刃先の再研削・再コーティングを行ない、再利用する動きが活発化しており、ラウンドツール(ドリル・エンドミルなど)や精密工具(ブローチ、ホブなど)の分野では、その市場規模は拡大している。
  • 高精度・高能率な切削加工の実現、加工条件や工具交換時期の一定化をはかるため、再研削・再コーティング品についても新作品同等の品質・性能が求められており、刃先の研削加工技術やコーティング技術など総合的・専門的な技術力や、精度・寿命などの品質確保が必要となっている。
  • このような背景から、切削工具の再研削・再コーティングについて、信頼ある工具メーカーに委託するという動きが一段とつよまっている。
3.切削工具事業のとり組みと、「ナチツールエンジニアリング」設立のねらい
  • 当社は、機械加工技術、材料・熱処理技術、機械要素技術を有しており、そのシナジーを活かして、切削工具事業で確固たるポジションを築いている。とくに、切削工具のコア技術である、材料、コーティング、刃先加工すべてを内製(世界で当社のみ)しており、他社にはまねできない独自技術、ノウハウを蓄積してきた。
  • このようなつよみを活かして、精密工具やラウンドツールの製造・販売を事業のベースとし、さらに工作機械とセットにした加工技術に関する提案や、現有の製造技術・ラインを活かした切削工具の再研削・再コーティングサービスを実施するなど、業容の拡大にとり組んできた。
  • 今般、切削工具事業の新たな収益基盤の確立をねらいとして、これまで社内でとり組んできた再研削・再コーティング機能を、新会社「(株)ナチツールエンジニアリング」として独立、拡充する。そして、専用ラインの新設による処理能力の向上とリードタイムの短縮をすすめるとともに、専任の営業部隊を拡充するなど体制を強化して、自社製品のサービス拡大に加え他社製品のとり込みをはかる。
  • 再研削・再コーティングを積極的に推進することにより、商品のライフサイクル全体を通して、質の高い商品、きめ細やかな情報・サービスを提供していく。
    また、使用済みの切削工具を調査し、使用条件の適否、商品性能・特性の評価を確認することにより、今後の加工方法や条件の提案、商品開発へ展開する。
4.今後の事業目標

ナチツールエンジニアリングを切削工具の再研削・再コーティング事業の中核拠点と位置づけて、国内各地域で精力的にサービスを展開していくとともに、中国やアメリカ、中南米、タイ、インドなど海外拠点の拡充のためのマザー工場とする。

2012年には、グループ全体の再研削・再コーティング事業の売上を、2008年に比べて約3倍にひき上げ、切削工具事業の収益基盤の拡充をめざす。

<再研削・再コーティング事業 全体の売上高>

2008年(実績):約10億円/年
2012年(目標): 30億円

以上
問い合わせ先 (株)不二越 経営企画部
TEL:03-5568-5210(直通)
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