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”高速&コンパクト”プレス間搬送ロボット「ST210TP」を市場投入

2011年6月29日
株式会社不二越

ST210TP

プレス間搬送ロボット ST210TP

 不二越は、高速でコンパクト、広い動作範囲をもつプレス間搬送ロボット「ST210TP」を開発し、6月から市場へ投入した。これにより、新興国の自動車分野を中心に、プレス加工ラインの自動化・ロボット化、そして高速化・高能率化を推しすすめる。

1.開発の背景

 現在、自動車メーカーにおいては、車づくりのあらゆる工程で、生産性の向上・少人化の動きを強めている。とくに新興国では、人手作業の自動化・機械化が急速に進展すると予想され、今後、ロボットの需要拡大、ニーズの多彩化が期待される。

 今回狙いとしたプレス加工ラインでは、ワーク搬送が生産性を大きく左右することから、搬送工程のロボット化、高速化がすすんでいる。一方、搬送ロボットへの負荷が非常に高く、連続・高速稼動下ではロボットの寿命が短いという問題があった。

 新開発の「ST210TP」は、プレス間搬送用途に特化し、専用開発のメカ技術・制御技術を駆使、従来ロボットの2倍以上の高速化と長寿命化を実現した。

2.ST210TPの特長

(1) 高速プレス間搬送を実現

軽量かつ高剛性に設計されたロボット本体と最新のモータドライブ、振動抑制などの制御技術により、プレス間ピッチが6〜8mのワーク搬送において、当社従来機比1.5倍の1分間当たり最大12サイクルの搬送速度を実現し、プレス工程の生産性の向上に寄与する。ハンドを含めた搬送可能な最大質量は80kgと大型ワークにも対応した。

(2) プレス機への安定した寄り付きが可能

専用に開発したプレス用アームは、薄型で高剛性を実現し、プレス機への寄り付きを容易にした。ワーク吸着時や開放時の制振性が向上し、搬送速度の向上にも貢献する。また、プレス用アームのサーボ軸はロボット本体と連動して制御しているため、搬送時のワーク姿勢の保持・変更にも柔軟に対応する。

(3) コンパクトで広い動作範囲

コンパクトな機体と広い動作範囲により、多様なロボット配置と柔軟なレイアウト設計を可能にした。また、ロボット背面でのハンド交換を可能にすることで、システムの簡素化と省スペース化を図った。

(4) 長寿命設計とシミュレーション機能

軽量化設計と最適制御により、プレス間搬送用途で4年以上の安定的な稼動が可能になる。当社開発のシミュレーションソフト「AXonDESK」を活用し、パソコン上の仮想空間でプログラムの作成やサイクルタイムの検証、ロボットの寿命予測などをロボット導入前に検討できるようにした。

3.今後の取り組み

(1) ねらいの市場

生産性の向上や安全対策を目的に、プレス間の搬送工程の自動化ニーズが高まっている新興国市場の開拓をすすめる。また、搬送ロボットの高速化や長寿命化のニーズが高い自動車メーカーに対し、老朽機の更新などの設備投資需要にも応えていく。

(2) 販売計画

2011年8月から出荷を開始し、年間出荷台数50台を目指す。

以上
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