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「世界と差をつけるスピードを手に入れた」
超速スポット溶接用ロボットSRAシリーズを世界同時発売

2011年11月4日
株式会社不二越

 不二越は、スポット溶接用ロボットを一新し、軽量化・高剛性化・高速制御の3つを高い次元で進化させた超速スポット溶接用ロボット「SRAシリーズ」を開発、11月から全世界で同時発売する。これにより、自動車メーカーをはじめとしたカスタマーのスポット溶接工程において、加工サイクルタイムを飛躍的に短縮し、大幅な生産性の向上、コストダウンを実現する。

1.開発の背景

 日本や欧米の自動車メーカーは、従来から、自動車の車体溶接工程のロボット化がすすんでおり、生産性の向上にむけたロボットの高速化ニーズは年々高まっている。また、中国をはじめとした新興国の自動車メーカーでは、生産量の拡大と品質向上の観点から、従来の人手作業による溶接からロボットへの置き換えがすすみつつある。

2.SRAシリーズの特長

(1) スポット溶接動作を飛躍的に高速化
 ロボット本体の新しい構造設計により、軽量化(当社従来機比20%削減)と高剛性化の両立を可能にし、ロボット動作の加速性と制振性を大幅に向上した。今回新たに開発した制御装置と組み合わせることで、スポット溶接工程のサイクルタイムを、従来機使用時よりも30%短縮する。
 また、ロボット導入前にパソコン上でサイクルタイムを検証できるシミュレーションソフトを提供する。

(2) 高精度な繰り返し精度を追求
 モータの高速制御と最新の要素部品を採用し、動作位置の繰り返し精度を従来機比2倍に高め、より精密な作業を可能にした。

(3) 生産ラインの省スペース化
 ロボットの本体をスリム化することで、ロボットをより高密度に配置することが可能となり、生産ラインの省スペース化に貢献する(生産ライン長さ従来機比15%減)。

(4) 省エネ性の向上
 ロボット本体の軽量化と最新のモータ制御により、消費電力を従来機比15%削減した。

3.今後のとり組み

発売開始:2011年11月から全世界で下記に機種を同時発売

・SRA166(可搬質量 166kg)
・SRA210(可搬質量 210kg)
(11月9日から開催される2011国際ロボット展に出展)
今後は、ラインナップを拡充していく

販売目標:SRAシリーズ全体で、年間販売台数3,000台を目指す

以上
問い合わせ先 (株)不二越 経営企画部
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