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ニュースリリース

2020年7月31日

ハイブリッド真空脱脂洗浄装置「Hi NVD−10」を発売

不二越は、高品質な洗浄と環境負荷の低減を両立できる炭化水素系の真空脱脂洗浄装置
クリーンマスターシリーズ「Hi NVD−10」を開発し、2020年8月より市場投入する。

1.市場の動向

工業製品の脱脂洗浄では、部品の精密化などによる難洗浄化や、洗浄液の環境配慮が課題となっている。

現在、多用されている水系・準水系洗浄剤(アルカリ性洗浄剤)は、比較的安全性が高く、低コストだが、脱脂洗浄力は低く、廃液処理が必要となる。一方で、溶剤系洗浄剤(塩素系やフッ素系、臭素系)は、洗浄力が高く、乾燥性も良いとされるが、環境負荷が高い。そのため、今後は、高品質な洗浄と、環境負荷の低減を両立できる「炭化水素系洗浄装置」の需要が、さらに高まると予想される。

今般、不二越は、炭化水素系洗浄のハイブリッド真空脱脂洗浄装置「Hi NVD−10」を開発、市場投入する。

2.「Hi NVD-10」の特長

(1) ハイブリッドで強力洗浄

浸漬洗浄と蒸気洗浄の2種類の洗浄機能を標準装備し、高品質な洗浄を実現。

① 浸漬洗浄(トリプル洗浄)

  • 1次シャワー、浸漬、2次シャワーの3段階洗浄を基本に洗浄性を確保。さらに、専用循環ポンプを追加したことで、循環加温を用いた洗浄を可能にし、洗浄力を強化。

② 蒸気洗浄

  • 蒸気洗浄により、微細穴、複雑形状などでも強力洗浄。さらに、シャワー洗浄を組み合わせることで、深穴形状など洗浄液が届きにくいワークの洗浄に効果を発揮。

(2) 環境負荷を低減

炭化水素系洗浄剤の使用に加え、洗浄剤の保有量も約20%削減(従来機NVD−10E比)することで、高い洗浄性と環境負荷の低減を両立。


(3) コンパクト設計

設置面積約14m2、従来機比△8%のコンパクトな設計。

3.狙いの市場
  • 熱 処 理 分 野
電機・電子部品、金型等の真空熱処理前洗浄
  • 自 動 車 分 野
プレス、深絞り部品の熱処理前後洗浄
  • 産業機械分野
重電、船舶等の大型重量部品の脱脂洗浄

4.仕様
  • 有 効 寸 法
幅760×奥行1,220×高さ760mm
  • 処     理     量
最大1,000kg/ GROSS CHARGE(蒸気洗浄400kg)
  • 洗 浄 時 間
約25 分(基本設定:トリプル洗浄)
  • 洗浄液保有量
炭化水素系溶剤(第三石油類)1,500L

5.発売予定
(1)発 売 日 2020年8月
(2)価  格 50百万円(標準本体価格/税抜)
(3)販売目標 10台/年
6.新商品の問い合わせ先

サーモテック事業部 企画部 TEL:076-471-2981

以上
問い合わせ先 (株)不二越 経営企画部
TEL:03-5568-5210
FAX:03-5568-5215
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