VOICE スペシャルインタビュー

刃が金属に食い込む
“モノの最前線”を
扱う技術がある。

工学研究科機械工学専攻修了。熱を加えると電気信号を発生する熱電変換材が研究対象だった。たまたま同じ研究室に、超硬工具の材料を研究している学生がいて工具に興味を持つ。熱電変換材と不二越は直接の関係はなかったが、材料系に興味があったこともあり、工具で世界トップクラスのシェアを持つ不二越の技術に着目、入社を決意した。入社以来、「ヘリカルブローチ」の設計を担当。モノとモノが接する最前線の世界をミクロの視点で見つめ続けている。

2014年入社

工具事業部 技術部

仕事

  • シェア世界No.1の工具・
    不二越のブローチ

    「ブローチ」といっても、ほとんどの人は「?」だと思います。そんな工具があることは、私も知りませんでした。
    ブローチとは通常、直径5cm、長さ1m程度の棒状の工具で、先端から末端にかけて少しずつ太くなっています。周囲には複雑な形状の切削刃がびっしりと付いていて、先端部から末端にかけて刃は徐々に大きくなっています。ワークに穴を開け、その穴にブローチを通して、数トンの力でブローチを引っぱり抜くと、一瞬で内歯車が出来上がります。旋盤や他の切削工具では何工程も時間をかけて加工せねばならない複雑な形状を、ほんの数秒で仕上げることができる工具です。
    自動車の変速機などには、極めて複雑な形状の内歯車が組み込まれていますが、これらを高精度、高速、大量に加工するために、ブローチは欠かすことができません。不二越はこの工具の世界トップ企業で、世界シェア約30%、国内シェアの約70%を有しています。またブローチ加工には専用の工作機=ブローチ盤が必要で、これもまた世界で約30%、国内で約90%と、圧倒的なシェアを誇っています。

  • モノがモノに接する
    「ミクロの現場」を設計する

    「こういう組成の金属に、こういう形状の穴を開けたい」というお客様のオーダーから、ブローチの設計は始まります。最も難しいのは、ワークに食い込むひとつひとつの刃の先端の設計。刃の形状によって削り取る量は変化し、加工時に生じる摩擦や圧力も変化します。ワークにも工具にも無理な負荷をかけることなく、求められる形状をいかに正確に加工するかが課題です。刃がワークに接し食い込む「ミクロの現場」があって、何百個ものそんな現場を、これまでの膨大なデータとノウハウからつくり上げています。

入社動機

  • 「材料+工具+マシン」の強み

    不二越の強みは工具の元となる材料から、工具を使う工作機やロボットまでを事業領域として持っていることです。モノそのものをつくり出すことから、モノとモノが接するミクロの現場、そしてIoTやAIといったサイバー技術を駆使して複雑なシステムを稼動させる。そういうことを一気通貫で実現できる企業。この強みは、これからの時代ますます必要とされるのではないでしょうか。

ものづくりの未来へ

  • 変化するものづくりチェーン

    ブローチを使っていただいているお客様は、これまで日本や欧米企業がメインでした。しかしここ数年、それまで名前を聞いたことのなかった新興国の企業が急速に増えてきました。ものづくりのサプライチェーンが、大きく変わろうとしている、そんな世界の動きを身をもって感じています。変化する世界の中でこれからも「強い不二越」であるためには――工具、材料、ロボット、工作機械・・・それぞれの部門を超えたコミュニケーションと技術の交流を、深める必要があります。それぞれの強みを生かして、様々なお客様に喜んでいただける最適なソリューションを提供していけるような企業にしていきたいです。

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